2011年10月8日土曜日

ドライバー解雇宣言の巻―続き

ドライバー解雇の話の続き。
翌日、トドメを刺す事実が。

外出時に代理ドライバーがご丁寧にも、報告してきました。

「サー、メーターをチェックしたら、走っているキロ数と、
今までのガソリン代で請求しているキロ数が一致してないんです。」

んんん??

ガソリン代については、通常、走った分のガソリン代分をドライバーがオットーに依頼して承認サインをもらい、その金額を会社から支払ってもらう、というシステムのよう。

しかし、今回、代理君が言ってきたのは、元ドライバーが過去に申請していた走ったキロ数と、申告していたキロ数がちがっていたということ。(もちろん、申請分/請求額のほうが多い)

その幅、たかだか100キロ程度…日本円で言うと、数千円レベル…
そして、そんなのは時間の問題で、ばれること間違いなし。
なんだか、やることなすこと、全て小さいよ…
色々とあまりにもお粗末で、もう少しうまくやれよ、とでも言いたくなってしまう…
(まぁ、それ故に被害が少ないのかもしれないので、よかった部分かもしれませんが)

若いというかなんというか…レベルが低すぎて言葉を失ってしまいました。
ひとつひとつは出来心?の小遣い稼ぎ程度で大きな犯罪ではないかもしれないけれど、
嘘が嘘を呼ぶというか、手癖金癖から抜け出せない小泥棒君というか…。
何度も言うけど、残念です。


今回の件で、実は結構、メンタルに響いています。…とにかく疲れた。

何が最も嫌で気が滅入るかというと、チーちゃんがたまにそのドライバーの名前を口にすること。状況がわからないし、知る必要もないのだけど、相変わらず無邪気に懐いていた彼の名前を言っているのを聞くと、毎度毎度心が張り裂けそうになります。

「ママとー、パパとー、XXX(ドライバー)とー、チーちゃんで、車ぶっぶー」とか
「ドライブ、XXXのー」
「XXX、うんてーん」など…

それでもこの数日、以前に比べて会話の中で格段にXXXの名前の出現率が下がってきています。
それはそれで、逆に彼女が言ってはいけないのかなぁ、と彼女なりに悟っているかと思うと、それもそれで不憫です。

あと、そういうセリフを言ったあとに、自分が言ったことを考えているように彼女が一瞬止まるのです。
そんな姿を見ると、何も言えなくて、ただハグをしてあげるしか出来ません。

どこかのタイミング(次のレギュラードライバーが確定したら)で、XXXはもう来れなくなっちゃったんだよ、とちゃんと説明しようと思います。納得および理解してもらえるかはわかりませんが、ちゃんとそういう機会を設けないと彼女の心にわだかまりが残ってしまいそうなので。あとは、勝手な親の心理で、そうしないと自分自身がチーちゃんに申し訳たたないような気持ちなので。

現在、ピンチヒッター代理ドライバーたち(まだレギュラーが決まっていないので、他の方々のドライバーが自分が付いている人が必要ない時、および、控えているドライバーなど)が次々と交代で運転しにきてくれているのですが、たびたび、

「XXXはどうしたんですか?」と探りを入れてきます。

そのたびに、毎度イラッとくるのですが、
「病気で休ませた。少なくとも今週は絶対に来ない」的、嘘ではないことを言ってそれとなく煙に巻き、ドライバー間がどうつながっているかわからないので情報流出は避けています。

家の門番(チョキ・ダール)も、帰宅時に荷物を運んでもらったときに、
「XXX?グッド・ボーイ。ノー?」とか言ってきて、何が起きたか知りたそう。

ここもどうつながっているかわからない。
チョキも微々たるものだけれど、美味しい汁の分け前をもらっていた可能性もある。細かいことを教える必要も特にないので、はいはい、と適当に返事。

そうだよ、性格は確かにいい子だったのです。
でも、恐らくそう簡単にはかえられないだろうと思われる小さい嘘や、
コソ泥行為は今回致命的なのですよ。

…いや、もしかしたらそれも本当は目をつぶれる程度だったのかもしれない。
けれど、今回病気の際に見せた姿勢が最も許せなかったのかもしれません。
こちらにうつったらどうするんじゃ、そこまで考えろ、と許せなかった。
特に何度も彼に言っていたのに、理解せずに来続けたから。

仕事において、もしも後輩が明らかに体調不良だけど仕事しなくちゃ、と頑張って来ていたら、
やはりまずは体を治してからおいで、と送り帰しているはず。
本人の仕事の効率も落ちるし、まわりにうつすかもしれない迷惑もあるし、何より本人にとってよくないから。でも若いうちにありがちなのは、それが理解できずに、出社することが大事、と無理をしてでも出社していこうとすることがある。私もそんなときがあったのを思い返します。

…それと同じだったのかなぁ、と今更ながら思う部分もあります。
仕事を失いたくないし、私たちのドライバーとして運転することが自分の任務だ、という頑張りが空回りしてしまったのかも、と。
そうであったら、若者にチャンスを与えるべきだったのか、などと自問してしまっています。

でもそういうことに色々考えはめぐるのだけれど、
やはり自分たちのこの先の健康の安全のためはもちろん、背信行為は許せることではないからな。
そして、何より、自分側に余裕がないのですよ、たぶん。
そうやって、チャンスを与えてあげられるほど、こちら側のリスクを背負いたくないのです。

正しかったのだ、と自分に言い聞かせ、おそらくもう会わないだろう、
好青年ではあったけどちょっと色々残念だったドライバー君が将来ちゃんと仕事が出来ていい人生を歩めることを祈ります。お世話になったのは確か。今までありがとう。

早く次のドライバー見つかって、この件、落ち着かないかなぁ。
思いのほか自分の精神状態に打撃を与えていて結構精神不安定になっていることに気がつきます。

これごときの出来事でクヨクヨしていてはいかん!!
気持ちを入れ替えなくてはっ!

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